高野知則さん

「古くて新しい」ものを大切に、心地の良い暮らしと空間づくりを続けたい

お名前:高野知則さん
お住まい:豊後大野市犬飼町

Q1. 豊後大野市でされているお仕事について教えてください。

犬飼町で雑貨店を営んでいます。もともと郵便局だった建物の跡を店舗として活用し、土日を中心に不定期で営業しています。手作りの木工品や古道具、様々なアーティストの作品を置いています。

雑貨店の外装。旧郵便局の面影が残る。
様々な作家さんの作品を置いている。

Q2. 子どもの頃から住んでいて、豊後大野市での暮らしをどのように思われますか?

豊後大野市、特に私が住んでいる犬飼町は、大分市に隣接していることもあって「ほど良い田舎」だと昔も今も思っています。自然に囲まれた暮らしをしながらも、大分市の市街地に出るのにそれほど時間もかからず、その距離感に心地よさをずっと感じていました。そのため犬飼町は、田舎暮らしをしてみたいけれどいきなり山奥はハードルが高い、という方には最適なのではないかと思っています。

Q3. 現在、豊後大野市では空き家や古い家が増えていますが、古い家をどう思われますか?

旧郵便局だった当店の建物も、営業をはじめる前までお化け屋敷状態でした。でも、人が出入りして建物を使っているうちに、家の中の雰囲気も匂いもどんどん変わっていきました。もし誰も使わなかったら、この建物はもう立ち入ることができない状態になっていたかもしれない、と思います。人が使ってこそ家は生きます。古い家は手間のかかる凝った造りをしたものが多く、味もあるし大好きです。ぜひ豊後大野市の一つでも多くの家に人が入り、家が長生きすることを祈っています。

夜の雑貨屋のようす

Q4. 最後に、今後の夢を教えてください。

正直、今夢を叶えている状態なので、強いて言えば、この生活をつづけられることが夢です。犬飼町は住みやすいですし、この雑貨店もいつまでもこの場所で続けたいと思っています。建物も雑貨も、見たことのない古いものはかえって現代の人にとってはとても新鮮で新しいもの。これからもそんな「古くて新しい」素敵なものを大切にして、お客さんにも楽しんでいただきたいと心から思います。

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