浅野順子さん

移住の決め手は「人との出会い」

福岡県から豊後大野市へ移住された浅野さん。移住前は、語学力を活かして、韓国、シンガポール、モルディブ、オーストラリア等世界各地でグローバルに活動をされていた。世界を飛び回る中で、「自然豊かな場所で暮らしたい」という思いが芽生えたそう。「30歳になる年にオーストラリアのタスマニアでホームステイをしていたんです。タスマニアという地域は、手つかずの自然が残っている本当に綺麗なところです。そこでほぼ自給自足の生活を経験して、案外苦じゃなかったんですよね(笑)。その後、ニュージーランドでも自然に囲まれて生活をして、こういう生き方を続けていきたいと思うようになりました。」日本に戻り、移住先を探される中でいくつか地域を回られたそう。その中で、稲積水中鍾乳洞に行くために訪れた豊後大野市も移住先候補の中に残っていて、再度豊後大野市を訪れたとのこと。そこで出会った「人」との繋がりから、豊後大野市への移住を決意された。

移住希望者の壁「住まいと仕事探し」

移住希望者にとっての大きな壁である「住まい」と「仕事」探し。浅野さんは、「キーパーソン」との出会いから、住まいと仕事が決まり、それが豊後大野市への移住の後押しになったそう。いきなり移住するのではなく、お試しで1ヵ月豊後大野市に滞在された浅野さん。そこで地域に幅広い人脈を持っておられる方、いわゆるキーパーソンに出会ったとのこと。「その方に住まいと仕事を探していることを伝えたら、すぐに紹介してくれて。トントン拍子に住まいも仕事も決まりました。」住まいや仕事探しに苦労される移住希望者の方も多い。アドバイスをお聞きしたところ、「まずは声に出すことが大事。いろいろな人に相談をしていたら自ずと情報が入ってきます。インターネット上に情報が出ていない物件や仕事もたくさんあると思うので、地方では、ローカルネットワークをフルに活用するといいと思います。」

ローカルからグローバルな出会いを

現在テレワークでお仕事をされたり、テレビ番組で地域の魅力を発信するリポーターを務められたりと、幅広い活動をされている浅野さん。豊後大野市で今後やりたいことをお聞きしたところ「バックパッカーズホステルのようなイメージの宿泊施設を運営したいなと思っています。極端に綺麗な景色があるわけではありませんが、田舎の当たり前の風景を楽しんでもらえる、気軽に立ち寄れる場所を目指したいです。語学力を活かして外国の方にも日本の田舎の文化や暮らしを伝えていきたいです。」と語っていただいた。豊後大野市は日本ジオパークに認定されており、ジオパークの魅力を地域や観光客のみなさんに伝えていただくジオガイドを養成している。次年度、浅野さんもガイド取得を目指されるとか。グローバルな視点を持ちながらも、ローカルな暮らしやコミュニティを大事にされている浅野さん、今後の活躍が楽しみだ。

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