後藤百代さん
宝の山、豊後大野市での暮らしで心を豊かに。
お名前:後藤百代さん
お住まい:豊後大野市緒方町
Q1. 豊後大野市で生まれ育ち、現在も住んでいるここでの暮らしはいかがですか。
ここは「宝の山」だと思っています。道を歩けば食べることのできる野草があり、季節を感じる暮らしを送ることができます。今でも時折「あ~野山をかけめぐりたい!」という衝動にかられます(笑)。四季折々の自然を楽しみ、時にはそんな野草たちを摘んで煮て…という時間がとても愛おしいんです。それは「心の豊かさ」に繋がっていると実感します。ですので、田舎暮らしを楽しみたいという方には、ここはもってこいの場所だと心から思います。
-小さい頃は、どのような暮らしを送っていましたか。
私は10人家族の農家に生まれました。5人兄妹と両親、祖父、そして叔母と一緒に住んでいたんです。小さい頃から田んぼづくりを手伝い、山から採ってきた野草でおかずを作ってはかまどでご飯を炊き、ヤギを飼ってミルクを飲む自給自足の暮らしをしていました。当時の農家はみんなそのような暮らしをしていたと思います。きっと当時の生きる術だったのでしょう。そんな暮らしがきっと今でも私の中で原点になっていますね。
Q2. 現在取り組んでいる仕事について教えてください。
畑で収穫した梅やしそ、白菜、フキ、ナス、にんにくなどを使った佃煮や漬物を作り、道の駅で販売しています。
15年前、「これからの人生は自分の時間をたくさん楽しもう」と一念発起して食品加工と販売をはじめました。さらに3年前に参加した豊後大野市地域雇用創造協議会のイベントがきっかけで、ピーマンをねぎや干し椎茸と共にその旨味を凝縮させた万能だれの「おかずピーマン」を仲間と共に正式に商品化させました。現在はふるさと納税への登録も目指しています。
-お仕事で楽しいと感じる瞬間は何ですか。
やはり食べてくれた人が「美味しい」と言ってくれたり「また買いに来た」と言って喜んでくれる時ですね。周りのみなさんの笑顔を見ると大きなやりがいを感じ、幸福感に包まれます。これからも、食べてくれるみなさんの笑顔を思いながら商品づくりに励んでいきたいです。
Q3. 最後に、これからの夢を教えてください。
ここの地域の人たちは、みなさん85歳までバンバン働いてます。私もその年までは仕事を頑張りたいですね。これからは、引き続きつくったものを道の駅で販売したり、畑仕事で汗を流したり。そして孫の成長も楽しみですし…何より家族や地域のみなさん、仲間たちと笑顔で楽しく過ごせたら、これ以上幸せなことはありません。これからも、この「宝の山」豊後大野で、心豊かに生きていきたいと心から思っています。
取材:令和3年5月